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【英語ニュースを読む】ヘアスタイルを問うことは、差別についての闘いへと繋がっていることが分かった

ヘアスタイルは、人間の何を表現しているのか?
その人の生き方なのか、性格なのか、ライフスタイルなのか。

例えば、就活する学生たちをみると、その髪型は、就職のためとはいえ、画一的で就活を成功させるためのもっとも無難な基本を表現している。自己表現を抑えた、需要に適応した方法と考えることができると思います。

本日の記事は、そんなヘアスタイルに関する記事です。
【本日の英語ニュース】ニューヨークタイムズ紙より

ニューヨー市の人権委員会が今週発表した新しいガイドラインによると、ヘアスタイルによる差別で法的手段をとることができるというものです。それはニューヨークに住む誰にでもあてはめられるのですが、やはり黒人の方たちへの思慮があります。

The change in law applies to anyone in New York City but is aimed at remedying the disparate treatment of black people; the guidelines specifically mention the right of New Yorkers to maintain their “natural hair, treated or untreated hairstyles such as locs, cornrows, twists, braids, Bantu knots, fades, Afros, and/or the right to keep hair in an uncut or untrimmed state.”

“法におけるその変化はニューヨークに住むすべての人に適用されますが、特に黒人の方達への本質的に異なった扱いへの権利確立へと狙いを定めたものです。その諸ガイドラインは特にニューヨーカーたちの権利に言及しています。それというのは彼らが自身の、自身を基礎付けるようなヘアスタイル:ロックス・コーンロウズ・ツイスト・バンツーノット・フェイド・アフロなどの手を加えてスタイリングするものであったり、切ることがないようなヘアスタイルへの権利のことです。”

ヘアスタイルというとファッションであり、オシャレかどうか、流行っているかどうかが前面にでてしまいますが、黒人の方々のヘアスタイルはただオシャレのためだけではないということです。

髪の毛を切らなかったことが原因で仕事のオファーを失った女性

こちらは実際の話です。
ある黒人女性が仕事のオファーをもらっていたのですが、そのドレッドスタイルを切ってくるように言われ、断ったところ、そのオファーを失ったという話です。そして彼女は最高裁へ行く、と書いてあります。

ビジネス上の配慮なのか、レイシズムなのか?

この話の始まりは2010年のことなので、すんなりと解決には至っていないというのが現状のようです。そう考えると、今回のニューヨーク市の判断は画期的であると考えることができます。

その女性の上司は彼女のヘアスタイルに対して、次のように言ったと書いてあります。

An HR manager later told Jones that dreadlocks violated the company’s grooming policy because they “tend to get messy.”

“マネージャーは後日、ジョーンズさんにドレッドは会社の身だしなみの規約に反すると伝えました。その理由はその髪型が汚らしくなりがちだからという理由でした。”
確かに、ビジネス上での清潔さは重要な要素になってきます。ただここでは、汚らしいからと断言しているわけではなく、ドレッドヘアーに対する先入観やイメージから発言しているように思えます。

ドレッドスタイルは汚いのか?

私の周りにはドレッドの方はおらず、残念ながら現実をしることはできないのですが、調べて見ると、ちゃんと洗うし、普通の髪型となんらかわらないよ、と書かれています。

ただ、ドレッドに対する、ネガティブなイメージの払拭は難しいみたいで、同じようなサイトがいくつも見つかりました。ドレッドに対するイメージと現実は違っており、洗えるし、洗っているということです。

ただ、問題はこのイメージが共有されてしまっているということです。そのネガティブイメージを他の人々持っている前提の中では、当然そうしたネガティブイメージをもつ彼らに対する配慮が行われてしまいます。

一方で、問題の震源はドレッドに対するネガティブイメージだけでしょうか?

なぜ女性の事例が多いのか?

ニューヨークタイムズ紙の中で具体的な事例が挙げられていますが、そのすべてが女性の事例なのですが、これは何故なのでしょうか?

マンハッタンの法事務所で働くアヴェリーの例

彼女は毎日徹底してそのブレイズヘアスタイルのセットを行っています。彼女の“白人の”スーパーバイザーは髪の毛をもっとゆったりさせたらどうかと言うようです。ストレイトが最善だと彼女のスーパーバイザーは考えているようです。さらに髪の毛は黒でないといけないとも考えているようです。

ソーシャルワーカーになるためにインターンをしているジョルジーナの例

彼女のヘアスタイルはボックスブレイズです。周りは、そのヘアスタイルに対し、否定的に彼女に言ってくるようです。例えば次のように。

I wouldn’t be able to recognize you because you keep changing your hairstyle.

“あたなが理解できないわ。だってヘアスタイルを変えてばっかりいるでしょ。”

21歳黒人女性エニーの例

黒人女性のエニーは6か月前にキャッシャーの仕事を辞めました。理由はマネージャーが14インチのエクステンションを切るように言ったからでした。ただ、他の女性はその長い髪を切るように言われてはいなかったみたいです。

I quit because you can’t tell me my hair is too long, but the other females who are other races don’t have to cut their hair,

“私は仕事を辞めたわ、だってあなた(マネージャー)は私の髪の毛が長すぎるっていうのよ、でもね他の女性たちは髪の毛を切らなくてもいいのよ、その彼女たちは違う人種だけどね。”

女性の、しかもロングヘアーに対する厳しさがあり、さらに黒人の方々がもつその特有のヘアスタイルに対する偏見というものが存在すると思います。今回のニューヨーク市の決定は、アメリカの他の市・州へと広がっていく可能性をもっており、注目されるべきことだと思います。